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「靴と足、歩くことをめぐるお話会」イベントレポート

5/28(日)、足や靴のことについて考える、「靴と足、歩くことをめぐるお話会」を開催しました。

今回ゲストとして参加いただいたのは、岡山の山間地、吉備中央町で靴職人をされている小林智行さんです。色鮮やかな定番靴の「COMMONシリーズ」や、一つ一つ手づくりされたインソール、最近開発された、靴を履くための靴下を並べていただき、参加するみなさんを迎えました。

小林さんと選書家の川上洋平さんは、元々、栃木県の益子でギャラリー、カフェ運営などしていたstarnetというお店で出会われてからの関係で、starnetで小林さんは靴を作り、川上さんは本を選ばれていたようです。そのあと、たまたま同じタイミングで、小林さんは岡山、川上さんは香川へ移住されたというご縁があったそうです。

靴職人と聞くと、靴のデザインや作り方の話に意識がいきますが、小林さんはそれを装着する足との関係をとても大事にされています。もともとはファッションに対する興味から靴の世界に入ったものの、身近な方の足にしっかりとフィットして支えているという実感が薄く、大切な方の足をしっかりと支えられる靴をつくりたい、という思いから、義肢装具製作所で修行を積むことにされたといいます。

義肢装具製作所のスペシャリストの方々の話もとても興味深く、最近の義足は、FRPと呼ばれる繊維強化プラスチックで作られることがほとんどの中、小林さんの師匠は、ドイツの本などから独学で勉強されて革で作られていたようです。その装着感はすばらしく、それを求めて訪ねてくる方も多かったようです。

途中一服して、小林さんがお土産に買ってきてくれた倉敷のお菓子、藤戸饅頭をいただきました。
薄皮とあんこというシンプルな作りながら、はじめて食べる食感です。薄皮とあんこが理想の靴と足のようにフィットしたお菓子でした。

後半は、参加者のみなさんのお気に入りの靴の話や、どのようなシーンでよく歩いているかを聞きながら、さまざまな確度から靴と足の関係性を見ていきます。ファッションの観点から靴に触れている方や、海外で自然の中を歩きつづけるために靴を求められた方など、みなさん靴や歩くことについて、かなりお詳しい方が多いという印象でした。
しかし、小林さんの話を聞いていると、いかに私たちが靴や歩くことについて知識をもっていなく、世の中にもそれを知る機会が少ないということを痛感しました。

小林さんは、「靴は、地球と私たちをつなぐもの」という捉え方をされています。
横になったり、床に座っていたりしているときをのぞいて、ほとんどの時間私たちは、足を地面(地球)につけています。裸足でいるということもあまりなく、そのほとんどのシーンで靴をはさんで地球に触れています。
これほど大事な相棒であるにも関わらず、靴を選ぶときには、何センチという長さだけで選ばざるをえません。試しにみなさんの足を小林さんが計測してくれると、今回の参加者さんだけでも足の形は十人十色。同じ人の左足と右足もまったく対照的ではありません。

お話が終わる頃には、足と靴の学校があったら。。なんて言葉が出るほどに、知らないことばかりでハッとすることの連続でした。足や靴を履くということに対する考え方がガラリと変わる時間で、自分の足を知ることから、靴について考えるとてもいいきっかけになりました。多くのみなさんに知ってほしいお話ばかりでしたので、また改めてどこかの機会で開催できればと思っています。

てのひらワークスさんの定番靴「COMMON」は、岡山の暮らしのギャラリーさんで、てのひらワークスの靴下「COMMON SHOE SOCKS」は、高松のしろにさんでも扱われています。もちろん、ウェブサイトから誂え靴(オーダーメイドシューズ)のお問い合わせもできます。靴についてご相談したい方などはぜひ。

てのひらワークス:http://tenohira.noor.jp/
てのひらワークスの instagram:https://www.instagram.com/tenohiraworks.kobayashi/

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