NEWS
「コーヒーと読書の時間」イベントレポート

3/21(祝)、コーヒーとともに読書を楽しむイベント「コーヒーと読書の時間」を開催しました。
今回コーヒー淹れてくれたのは、丸亀市の「ふじたしょうてん」の店主 藤田一輝さん。
ふだん店舗でも使っている、かなり珍しいミルマシンなど、道具一式を持ち込んでくれて、会のはじまりとともに今日の一杯目のコーヒーが出てきます。
前半は、koteloの企画・選書をしてくれている、選書家 川上洋平さんがファシリテーターとなり、集まったみなさんのふだんのコーヒーに対する質問や淹れ方のコツなど、藤田さんに相談しながら話が進みます。

藤田さんはまるで研究者のようにさまざまな角度からコーヒーの味の変化があることを語ってくれます。素人の私達には豆の違いで味が変わるくらいの認識しかありませんが、豆を挽く細かさ、お湯の温度や注ぎ方はもちろん、どんなカップで口にするかでも、味はどんどん変わるようです。紙フィルターの折り方ひとつで変わってくるというような話を聞いていると、一杯の珈琲の奥深さにどんどん引き込まれてしまいます。
興味深くみなさんの話を聞いているうちに、前半はあっという間に過ぎ、休憩を挟んでの後半は、コーヒーとともに読書する、kotelo体験をしていただきます。休憩しながら藤田さんを囲んで雑談する間に、川上さんが前半の参加者のみなさんの話を元に、koteloの蔵書から選書をしてくれています。

後半のそれぞれの席にまず一冊、選書された本が並んでいきます。
「どれが、自分の本だかわかりますか?」
うーん、難問。でも何だか、これがあの方の本かも、となんとなくわかるような気もします。
みんなで頭を悩ませながらここかなぁと話をしつつ、川上さんが答え合わせをしてくれて、みなさんそれぞれの窓際の席に座ります。

ここからは静かにゆったりとした読書の時間が過ぎていきます。
そして、その間にも、藤田さんがコース料理のようにコーヒーが2種類、適した時間に藤田さんが淹れてくれます。
あとからお話していたのは、後半のコーヒーは冷めていく過程で味わいが変わっていくようなタイプのコーヒーを淹れてくれていたようです。

あっという間の2時間が過ぎ、参加してくれた皆さんからも「とても充実した時間を過ごせました」という声や、初めて参加してくれた方も「思い切って来てよかったです」といううれしい声をいただきました。
これから少しずつさまざまな企画をしていく予定ですが、また「コーヒーと読書の時間」も開催できればと思っています。参加したかったけどタイミングが合わなかった、ぜひまた開催してほしい、といった方いらしたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。
藤田さんのコーヒーが飲みたい方は、ぜひ丸亀市のお店にも伺ってみてください。まさかと思うような住宅街の奥にありますが、たどり着いたときは隠れステージを見つけたような素敵な異空間に出会えます。ぜひお時間に余裕をもって、コーヒーとともに藤田さんのお話もともに楽しむのがおすすめです。
地域に出会う商店 ふじたしょうてん:https://www.instagram.com/fujitasyouten_/
写真撮影:近藤拓海 https://www.instagram.com/kondophoto/